<明治神宮大会:明大4-1道都大>◇17日◇大学の部準々決勝◇神宮

 2年連続4度目の出場の道都大(北海道2連盟)は強豪・明大(東京6大学)に敗れた。これで神宮大会は4戦全敗。悲願の1勝には届かなかった。先発の左腕・金沢一希投手(2年=旭川龍谷)が2ラン2本を浴び、打線も8安打を放ったが、相手の4投手に要所を抑えられ、6回に1点を返すのが精いっぱいだった。

 敗戦の中に光明もあった。2番手の平田晃基(3年=白老東)が好投した。OBのオリックス佐藤峻一投手から、プロ入り前に教わったスプリットを武器に明大打線を4回1安打無失点に抑えた。これまではエース西藤昭太(4年=鵡川)や、後輩の金沢の影に隠れた存在。「今リーグでは金沢に助けられっぱなしだった。3年生の自分が…と思っていた」と責任感が芽生えた。

 山本文博監督(58)は「平田はよく投げた。ただ四球が多かったので、今後直していきたい」と課題を挙げた。平田は「金沢もいるし、来年も楽しみです」と最上級生としてまた神宮のマウンドに戻ってくることを誓った。