<北東北大学野球:青森中央学院大4-2青森大>◇第2週第2日◇4日◇青森県営

 青森中央学院大が青森大を破り、10年に1部昇格以来初めて青森大に連勝した。先発した右下手投げのルーキー金田翔太郎(函館大柏稜)が6回を4安打2失点に抑え、初勝利を飾った。

 北東北の歴史をつくってきた青森大に初めて連勝した。99年創部、10年1部昇格の青森中央学院大が歴史の1歩を刻んだ。1年生サブマリンの金田がゲームをつくった。右手が地をはうようなフォームで6回まで18アウトのうち12をフライに打ち取った。

 「フライが多いのは調子がいい証拠。でも真っすぐを打たれたり死球を出したのは反省点」と金田は振り返る。函館大柏稜時代は3年春に全道大会初勝利、夏は初のベスト4の原動力になった。津軽海峡を渡って青森中央学院大入りし、今度は青森大に初の連勝というエポックに貢献した。

 7回から同じ1年生の工藤大地(りく=八戸学院光星)が前日に続いて好救援。3イニングを0点に抑えた。上級生の主軸打者で点を取り、1年生リレーで勝利。明戸裕治監督(28)は「強豪と対戦する時は気持ちで負けないよう雰囲気づくりからやってきた。それができるようになった」という。これで今季2勝2敗の勝率5割。昨秋の4位タイ(岩手大と同率)からさらに上を目指す。【北村宏平】