横浜からドラフト1位指名を受けた松本啓二朗外野手(22=千葉経大付)と同4位の細山田武史捕手(22=鹿児島城西)の早大コンビが5日、東京・新宿区の同大で村上チーム運営部門統括らから指名あいさつを受けた。松本が「1年通して、勝利に貢献したい」と言えば、細山田は「自分も同じ気持ちです」。プロでもチームメートとして互いに支え、競い合う。

 松本は、先月30日のドラフト会議で大矢監督に引き当てられた縁を喜んだ。「非常に光栄です。3拍子すべての面を見ていただきたい。キャンプまで、もう1レベル状態を上げたい」。大学通算105安打。50メートル走は6秒を切り、遠投は120メートルを誇る。走攻守そろう“金の卵”は、野球少年だったころに思いをはせた。横浜が日本一に輝いた98年。「(現2軍育成コーチの)鈴木さんの活躍をテレビで見ていました」。これからは、自分が野球少年たちのあこがれとなる。

 細山田も、横浜との縁を感じた。大矢監督が評論家時代に執筆した「大矢明彦的『捕手』論」(二見書房)が愛読書で配球を学んだ。「成果はリーグ戦でも出ました。大矢監督の分身として頑張りたい」と大学日本代表の正捕手は、捕手の大先輩を目標に掲げた。【古川真弥】