日本ハムがドラフト1位指名した早大・斎藤佑樹投手(22=早実)に、イメージ戦略に対する異例の大号令が飛んだ。大社啓二オーナー(54)が7日、沖縄・名護で行われている秋季キャンプを視察し、初めて斎藤について発言。「あんな、さわやかな野球選手が本当にいるもんなのかな?

 ファンのためにも、ずっとヒーローのままでいてほしいね」。

 ダルビッシュ、中田ら武骨な若手スター選手はいるが、アマチュアとはいえ主立ったスキャンダルを起こした例がない斎藤は異質のキャラクター。プロ入り後、生活が派手になるなどし、才能を発揮できない選手を多く見てきた同オーナーは「いろいろ大変だとは思うけれど、スポーツマンらしく、あのままでいてほしい」と切望した。来年2月の春季キャンプでは写真週刊誌、ワイドショーなどの取材班が大挙して押し寄せる可能性が高い。思わぬ失態で、イメージが変わる可能性もあるだけに、周囲の心配は募るばかりだ。【高山通史】