<神宮大会:日大三7-1北海>◇2日目◇14日◇高校の部準々決勝◇神宮

 来秋のドラフト候補、日大三の吉永健太朗投手(2年)が、能力の高さを見せた。ボールが先行する立ち上がりから、4回に一変。「ミットから目が離れていた」と悪癖を修正すると、この日最速146キロを計測。7回に暴投で1点は許したが、103球、7奪三振と余裕の投球だ。

 最速147キロ右腕は体の軸をしっかりと使い、流れるようなフォームで投げ込む。「いろいろ参考にしたが、今はダルビッシュさん(日本ハム)を意識している」。夏以降、徹底した走り込みと腹筋の強化を行った。腹回りを鍛えることで、体幹をうまく使うダルビッシュのフォームが理想になったという。

 観戦したオリックス熊野編成部長補佐は「楽しみな投手。182センチと体もあるし、球のキレもいい。(日大三出身の近藤がいて)縁もあるしね」と話した。150キロの大台も狙えるが、吉永は「出したいけど…まだまだ。今はこの大会に優勝することだけです」と気を引き締めた。