ドラフト1位指名の日本ハム入団を拒否し、1年間浪人して巨人入りを目指すことが決定的な東海大・菅野智之投手(4年=東海大相模)について4日、菅野の祖父で東海大野球部顧問の原貢氏(76)が「腹は決まってると思う。頑固だから、心変わりすることはない」との見方を示した。

 菅野は3日夜、ドラフト後初めて神奈川・相模原市内の実家に戻り、家族と進路相談。伯父である巨人原辰徳監督(53)のもとでプレーする決意を固めた。貢氏は「うちとしてはストーリーは決まっている。(浪人?

 との問いに)おれはそう思う。監督や本人との共通認識だね」と話した。

 依然、日本ハムとの接触には慎重だ。「向こうも忙しいだろうし、こちらからは動かない。話し合いも一スカウトじゃ話にならない」とした上で、「お断りするならするで、来年も東海大で練習できるよう横井監督にお願いしてからになる」。練習環境の確保など手順を踏んでから、正式に入団拒否の意向を伝えることになりそうだ。貢氏は「今結論を出したら向こうに失礼になる。でも今年の暮れにはどうにかしなきゃいけない」と、年内決着の見通しを示した。【鎌田良美】