中日の新監督に決まった谷繁元信捕手(42)が10日、名古屋市内で選手兼任監督の就任記者会見に臨み、所信を表明した。

 谷繁兼任監督の初仕事はポスト自分選び?

 この日、名古屋市内の球団事務所でスカウト会議を開き、就任会見を終えたばかりの谷繁監督が初参加した。谷繁は「将来のドラゴンズを考えたドラフトを」と要望。中でもポスト谷繁獲得は今ドラフトの重点課題でもあり、日本生命・小林誠司捕手(24=同大)を上位候補にリストアップした。小林は強肩、強打が売りで、阪神も中村GMが視察するなど各球団の評価も高い即戦力捕手。谷繁が負担の多い監督兼任となることでより捕手需要は高まっており、小林に白羽の矢を立てた。このほか、大商大の桂依央利(かつら・いおり)捕手もリストアップした。中田スカウト部長は「いの一番(1位)は投手」とあらためて即戦力投手で行くことを明言。今後は落合GMも加わり、急ピッチで絞り込み作業を進める。

 ◆小林誠司(こばやし・せいじ)1989年(平元)6月7日生まれ。広陵1年冬に投手から捕手に転向。2年春に背番号12でベンチ入りし、同秋から正捕手。3年は春夏連続で甲子園に出場し、春8強、夏準優勝。同大では2、3年秋に関西学生野球ベストナインを獲得し、4年秋は最優秀選手。3年春から4季連続リーグ優勝し、3年春は大学選手権8強。日本生命1年目から正捕手。178センチ、74キロ。右投げ右打ち。