阪神の今秋ドラフト上位候補に、大学NO・1左腕の横浜商大・岩貞祐太(4年=必由館)が挙がっていることが11日、分かった。スカウト会議が兵庫・西宮市内で開かれ、1位候補を確認。筆頭候補のJR東日本・吉田一将(24=日大)、九州共立大・大瀬良大地(4年=長崎日大)の即戦力右腕に加え、大阪桐蔭・森友哉捕手(3年)、日本生命・柿田裕太投手(21=松本工)ら外れ1位候補を絞り込み。最終リストに岩貞を残した。

 148キロの速球とスライダーを武器にする岩貞は、桐光学園・松井裕樹(3年)とともに今秋ドラフト1位候補の貴重な左腕。中村GMも登板を視察した。佐野アマスカウト統括は「1位候補はまだ1人には絞っていません。投手も複数の野手も残っています」。岩貞ら大学生は、ドラフトまで残り少ない実戦で力を見極め、最終判断を下す。

 ◆岩貞祐太(いわさだ・ゆうた)1991年(平3)9月5日、熊本県生まれ。小学3年で外野手として野球を始め、東野中では軟式野球部に所属。必由館で2年春からエースになり、3年夏は県4強。甲子園出場経験はなし。大学では1年春からリーグ戦に登板し、2年春は優勝と最優秀投手賞受賞。同夏は大学日本代表に選ばれた。182センチ、75キロ。左投げ左打ち。