西武ドラフト3位指名のTDK豊田拓矢投手(26=上武大)が19日、秋田市内のホテルで入団交渉に臨み、契約金6000万円、年俸1200万円で合意に達した。プロでの目標を「100勝以上」と掲げ、「(楽天の)ジョーンズ、マギー選手と力勝負したい」と元メジャーリーガー斬り宣言した。(金額は推定)

 社会人5年目でプロの夢を実現させた豊田は、晴れ晴れとした表情で会見に臨んだ。「100勝以上する投手になりたい。タイトルも全部狙う」。苦労を重ねた分だけ掲げた目標は高く、大きかった。

 浦和学院で2度甲子園のマウンドを踏んだ。上武大では最速152キロをマークした。それでもプロの扉は開かなかった。TDK入社後はへんとう炎や肩痛に悩まされた。プロを目指し、のどを手術して迎えた今季、「最後の年なんです。先発させてください」と志願登板した都市対抗2回戦でヤマハ打線を7回2死までパーフェクトに抑え、道を切り開いた。「マウンドさばきや気迫、投げっぷりがいい。開幕からすぐに投げてもらえると思って指名した。2ケタ勝ってほしいね」と水沢スカウト。先発、中継ぎ、抑えと全てのポジションで即戦力として期待されている。

 自慢の速球で強打者をねじ伏せる。「ジョーンズ選手やマギー選手と力勝負したい。日本人では打率を残している(オリックス)糸井選手とも対決してみたい」と目を輝かせた。背番号は未定だが、憧れる松坂大輔(メッツ)の西武時代につけた「18」については「結果を残してから。いつかその番号に見合う投手になれれば」とし「まず1軍で1勝。社会人の5年間の経験をプロで生かしたい」と語った。

 会見には婚約者の鷹島千春さん(23)も同席した。交際2年で「夫婦の日」の今月22日に婚姻届を出すことも報告した。すでに同居しながら豊田を支える千春さんは「驚きました。いいプレーができるよう食事などでサポートしていきたい」と笑顔。プロ入り後も二人三脚で、掲げた目標へ1歩ずつ歩んでいく。【成田光季】

 ◆豊田拓矢(とよだ・たくや)1987年(昭62)3月28日、埼玉県八潮市生まれ。小作田ベイスターズで野球を始め、八潮中では八潮シニアに所属。浦和学院では1、3年夏に甲子園出場し、上武大では4年春に全日本大学選手権8強。今夏の都市対抗2回戦のヤマハ戦では最速152キロの直球を武器に7回2死までパーフェクトの好投を見せた。176センチ、88キロ。右投げ右打ち。血液型O。