大学日本代表の強肩捕手、東北福祉大の千葉義浩捕手(4年=東陵)も指名が有力視される。

 千葉は6月に大学日本代表に選ばれ、真剣にプロを意識し始めた。明大の左腕山崎福也(日大三)、亜大の右腕山崎康晃(帝京)、早大の中村奨吾内野手(天理)ら、同じ4年生のドラフト候補と7月のハーレム国際大会(オランダ)に参加し刺激を受けた。「自分もプロに近づけるんじゃないかと」。

 強肩が魅力の捕手。捕球から二塁ベースへの送球時間は1秒8。「1秒9ならプロで通用するレベル」と、東北福祉大の山路哲生監督(48)は言う。今年は捕手のドラフト候補が少なく、高校、社会人を含めて千葉を高く評価している球団もある。

 秋のリーグ戦で千葉が出場した8試合は捕逸がゼロ、投手の暴投は1だった。内外角にそれた投球をしっかり捕り、ワンバウンドの球を体で止めるのも得意だ。「打撃はそれほどでも」と笑うが、打率4割6分7厘で最高打率賞(首位打者)に輝いた。初球から積極的に打った。それも大学日本代表で学んだ。

 社会人チームへの内定はなくプロ1本。調査書は7球団から届いた。「楽しみですよね。不安もありますけど」。少し照れながら、千葉は本音を漏らした。【久野朗】