西武から育成1位で指名された北海・戸川大輔外野手(18)が10日、札幌の札幌プリンスホテルで仮契約を結んだ。支度金350万円、年俸300万円(推定)。戸川は「実感がわいている。3拍子そろった選手になりたい」と気持ちを新たにした。

 日本一の“先輩”を手本にする。仮契約の席上で、水沢スカウトからソフトバンク秋山幸二前監督(52)のサクセスストーリーを聞いた。ドラフト外で西武入り。背番号71から1まで上り詰め、選手として7度、監督で2度、日本一に輝いたOBの足跡に「自分も下の立場からはい上がっていく」と下克上を思い描く。

 背番号は未定だが「7」に強いこだわりがあることを明かした。北海では1年秋でエースナンバーを背負うも、2年春から7。投手から外野手に転向した。「小学校からずっと1しかつけたことなかったけど、7になって今がある。思い入れがある」。水沢スカウトは「育成は120番台と決まっているので、127番を早速検討したい」と口にした。

 12月中旬に入団発表が予定されている。「1年目から支配下(登録)に入りたい」と目標を掲げた戸川。新たな挑戦が、間もなく始まる。【保坂果那】