「雑草魂」で先発を勝ち取る。今日26日の阪神戦に先発予定のWBC日本代表の内海哲也投手(30)が25日、大阪市内の草野球場で単独練習を行った。チーム練習はオフとなったが、午後0時30分にジャージー姿で現れた。「今日は1人で集中してやろうと思って。日本中のみなさんから注目される中、僕らがそれに応えるのは3連覇。そのために僕はしっかり準備する」と覚悟を示した。

 この環境こそが、雑草魂の原点だった。恒例の元日トレは寒風が吹き荒れる京都府内の河川敷で行われ、新年をスタートする。中学時代は3番手投手。ハングリー精神が己を突き上げてきた。本番前の青空練習は大事な儀式だった。「僕にとって、このグラウンドは原点みたいなもの。決戦を前に、いい場所でいい練習ができた。後はマウンドで全力を出すだけ」と闘志を込めた。

 今回の先発が、チームの命運を左右することを誰よりも理解している。「ボールがどうとか、球種を試すとか言っている場合じゃないです。決戦はすぐそこなので。今、大事なのは結果。とにかくゼロにこだわる」と強調。しっかり結果を残した上で、3月6日のキューバ戦に臨む青写真を描く。この日は、ダッシュ、キャッチボールなどで調整。強めのキャッチボールではキレのあるボールを投げ込んだ。雑草魂を胸にマウンドに上がる。【久保賢吾】