プロボクサー辰吉寿以輝(18=大阪帝拳)が、手取り3万5000円から世界王者への道をスタートする。今日16日の岩谷忠男(31=神拳阪神)とのデビュー戦に向けて15日、前日計量。スーパーバンタム級のリミットを500グラムアンダーする54・8キロで1発パス。初体験となった約8キロの減量を終えて「順調でした。動けそうです」と話した。
注目を集める辰吉ジュニアだが、岩谷戦のファイトマネーは、他の4回戦ボーイと同じ6万円であることが判明した。ジムのマネジメント料、諸経費を引いて手取りは3万5000円。父丈一郎は94年の薬師寺戦で、日本最高額のファイトマネー1億7000万円(推定)を得たが、次男は地道に1歩を踏み出す。
ジム側は13年1月、体重85キロだった寿以輝に、半年間で20キロの減量ノルマを課した。入門後も基本的にイチ練習生として扱ってきた。近年は破格のデビュー戦報酬で話題を集めるボクサーもいるが、報酬面でも王道スタイルを貫いた形だ。
寿以輝は、鍵を握るパンチについて「明日のお楽しみです。取りあえず勝ちます」。父と同じKOデビューに目指して、リングに立つ。【益田一弘】
◆ファイトマネー 4回戦で6万円、6回戦で10万円程度が一般的。日本王者で約100万円、世界王者で約1000万円が目安とされる。人気がある世界王者は1試合で約3000万円、年間3試合で年収が1億円を超えるケースもある。海外では、5月に米国でパッキャオと対戦するメイウェザーの試合報酬が、史上最高額の1億8000万ドル(約216億円)に達するとみられている。

