WBO世界ミニマム級2位田中恒成(19=畑中)が「トリコロールシューズ」で、ボクシング界に最速革命を起こす。同1位フリアン・イエドラス(27)との世界王座決定戦(30日、愛知・パークアリーナ小牧)へ向け、26日は名古屋市内のジムで調整した。

 日本人最速5戦目での世界奪取を懸けた大一番で履くリングシューズは、ミズノ製で青、白、赤の3色配合。英字で「ストロングスタイル」と刻まれている。実は中京高の恩師、石原英康氏が世界初挑戦した04年に履いた物。ソールを新調して使う田中に、ジムまで激励に来た同氏は「一緒に戦いましょうと言ってくれてるみたいでうれしい」と感激。田中も練習後に恩師にマッサージしてもらい「ありがたい」と感謝した。

 この日は相手のイエドラスも練習。フライ級2団体王者エストラーダの“弟弟子”であることも判明したが、視察した畑中会長は「ノープロブレム」と問題なしを強調した。【木村有三】