WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(23=大橋)が19日、12月30日に有明コロシアムで前WBA同級王者河野公平(36=ワタナベ)を迎え撃つ4度目の防衛戦に向け、横浜市内のジムで練習を公開した。

 今回は故障のリスクなども考慮して、スパーリング回数を抑えめ。通常の120回から70回ほどに減らし、その代わりに1ラウンドごとに細かな課題を設定して調整を進めてきた。量から質への転換で、「順調に仕上がっている。今回は一番は自分のコンディションに気を付けながらやってきた」と述べた。

 河野は接近戦を好み、距離をつぶしてくることが予測される。打たせないで打つボクシングを追求する井上にすれば、さばききる自信もあるが、「相手の出方次第じゃないですかね。自分はどんな対応でもできるように準備してきた。自分から仕掛ける場面も考えている」と展開の選択肢は多そう。日本人対決に「楽しみですね。モチベーションも外国人の選手より高く持てている」と気持ちを高ぶらせながら、「一方的な展開で何もさせずに勝ちます」と宣言した。