12年ロンドン五輪ミドル級金メダリストでIBF、WBO同級3位の村田諒太(30=帝拳)が21日、元WBC米国同級王者ブルーノ・サンドバル(25=メキシコ)とのプロ12戦目(12月30日、有明コロシアム)へ向け、都内のジムで練習を公開した。

 残り9日となったが、「順調にきています」と表情は柔らか。重点を置いていることを聞かれると、「あまり力まないこと。パンチが生きる距離を大事にしたい」と返した。

 この日は14年9月に判定勝ちしたアドリアン・ルナ(メキシコ)と2回のスパーリングを実施したが、距離を詰めすぎて、パンチをスムーズに出せない場面もあった。反省点に挙げながらも、「前に出て、重圧をかけて、嫌になるまで打つのが僕のスタイル。全体的には悪くない。焦ってはだめですね」と振り返る口調には手応えもにじんだ。