<プロボクシング:女子東洋太平洋スーパーフライ級タイトルマッチ10回戦>◇20日◇東京・後楽園ホール◇観衆1600人

 挑戦者山口直子(白井・具志堅)が逆転勝利で新王者となった。4回には藤本りえ(協栄)に人生初となるダウンを奪われ、公開された採点でも0-3でリードを奪われていた。だが「ポイントは気にしていなかった。チャンスがあればいつでもいこうと思っていた」と5回以降は左を中心に的確にパンチを当てて主導権を奪い返し、9回1分55秒のTKO勝利を飾った。

 チャンピオンベルトを手にした山口は「やっとチャンピオンになれた感じ。すごいうれしいです」と満面の笑み。それでも「まだ穴が多い。パンチの切れ味も良くしたいですね」と、今後に向けて反省も忘れていなかった。