アマレスの元アジア王者で、新日本や全日本などで活躍した谷津嘉章(54)が8日、都内で会見し、11月の自主興行ツアーを最後に引退すると発表した。ここ数年は群馬県高崎市で運輸会社を経営しながら、インディー団体に参戦していた。今年がデビュー30周年で、けじめの意味も込めての引退ツアーになる。「引退試合をできるというのは選手冥利(みょうり)に尽きる。(プロレス界には)しがらみもあったが、『引退します』という宣言がしたかった」。11月7日の浜松大会(アクトシティ浜松)を皮切りに、6興行を行ってリングに別れを告げる。

 谷津はアマレス時代、79年アジア選手権に優勝。80年に鳴り物入りでプロレスに転向した。その後、長州力らとWJ旗揚げに参加するなど、各団体を渡り歩いた。最近では8月にアジアンプロレスのリングに上がっている。ツアーでは長州や天龍源一郎ら、ゆかりのある大物選手に参戦の打診をするという。