<プロボクシング:東日本新人王決勝戦>◇3日◇東京・後楽園ホール◇観衆2500人

 ウエルター級決勝で、元WBA世界スーパーウエルター級王者輪島功一氏の次男大千(輪島功一スポーツ)が、林欽貴(E&Jカシアス)の強打に屈して新人王を逃した。中国・福建省出身の強打を誇る林の右フックを受け、1回途中でダウン。立ち上がったものの、レフェリーに10カウントを数えられてKO負けとなった。控室に戻った大千は「あーくそー」と無念の表情を浮かべた。

 林の強打を警戒していたはずの大千だが「あの右をもらっちゃった。先にプレッシャーをかけたかった。(レフェリーが)やらせてくれるならばやりたかったが、ジャッジの判断がすべてなんで」と悔しい表情。指導するジム会長で父功一氏はセコンドに入ったが、アドバイスを送る間もなく息子の敗戦を見届けた。同氏は「もっと試合をさせたかったけどね。自分のペースになれば何でもできたんだと思う」と分析していた。