女子プロレス新団体ディアナ(3月21日旗揚げ)が10日、東京都世田谷区の駒沢ワールドアリーナ(道場兼リング常設会場)で初のプロテストを行い、藤村沙里(14)が合格した。7歳からプロレスのファンだという藤村はバレーボール、空手、キックボクシングの経験があり、昨年7月からプロレス練習を習い始め、浜口道場で北京五輪レスリング女子72キロ級銅メダルの浜口京子(33=ジャパンビバレッジ)からレスリングの指導を受けているなど、新団体の新星として期待されている。前日の練習中に第2横突起を骨折するケガを負ったが「中止や延期は考えなかった」とテストを強行。しかし、受け身などは取ることができず、井上京子(41)から「普段の練習で受け身や他のこともできるのは知っている。ここ(気持ち)が知りたい」と与えられたスクワット1000回に挑んだ。これまで300回が最高という藤村だったが、見事にクリアー。「できると思わなかった。でも、プロテスト合格やデビューがゴールじゃないから。頑張っていこう」と京子からテスト合格を言い渡されると大粒の涙をこぼした。ケガは2週間後に再検査するが「早く治して絶対に旗揚げ戦には出たい」と3月21日のデビュー戦を目指す。対戦したい相手には「京子さんか佐藤(綾子)さん」と希望した。京子は「ずうずうしい(笑)。でも、プロになったらどんな相手でも戦わないといけない。私が(試合で)遠慮するような選手はプロにはしない。覚悟してほしい」と語った。