<Krush>◇29日◇東京・後楽園ホール

 09年K-1甲子園70キロ級優勝の慶大生ファイター松倉信太郎(19=バンゲリングベイ・スピリット)が29日、同年K-1

 MAX世界3位の山本優弥(26=青春塾)を破る番狂わせを演じた。70キロ級初代王座決定トーナメント1回戦で、3-0の判定で勝利した。

 松倉は、優勝候補本命の山本に対し、1回から積極的にキック、パンチを繰り出し先手をとった。山本も、ハイキック、フック、アッパーで反撃。最終回に松倉は右ひざ蹴りでダウンを奪い、そのまま押し切った。

 現在、慶大文学部人文社会学科で留年して2回目の1年生という松倉は「明日は日吉で、朝9時から語学の授業があるんで苦しいです」と言いながら、会心の勝利に笑顔。「試合の2週間前に腰を痛めて1週間、寝たきりでキャンセルしたかったんですが、うちのジムの人間が奮い立たせてくれた。格闘技は気持ちです。山本さんが勝ったなら普通のことだけど、若い僕らが頑張ることで盛り上げたかった」と話した。