<プロボクシング:東洋太平洋ライト級タイトルマッチ12回戦>◇5日◇東京・後楽園ホール◇1360人

 同級王者の加藤善孝(28=角海老宝石)が初防衛に成功した。同級1位でWBO世界4位にも入る強豪レイ・ラバオ(28=フィリピン)を挑戦者に迎えた。

 1回に相手の強打にほんろうされるシーンがみられたが、4回に右ストレートをきれいにヒットさせてペースを握った。中盤以降はタイミングの良い右フックを何度も打ち込み、スタミナ切れしたラバオに手数でも上回って3-0の判定でV1防衛を飾った。

 加藤は「相手のパンチがすごかった。途中でスタミナ切れして動きが遅くなってくれたので、左から右につなげる自分のボクシングができた」と話した。加藤は日本同級王座も保持する2冠王者だが、所属ジムの鈴木真吾会長は「日本王座は多分、返上する。あと1試合やって、世界戦ができれば」との見通しを明かした。