<力道山没50年追悼記念興行>◇16日◇東京・後楽園ホール◇1050人

 力道山の孫・力(ちから、32)が祖父の節目の大会でプロレスラーデビューを果たした。

 父の百田光雄と組み、折原昌夫、NOSAWA論外組と対戦。黒のロングタイツで入場すると、客席からは大歓声があがった。序盤から折原に強烈な逆水平チョップを打ち込むなど気合十分。

 最後はNOSAWAに祖父譲りの空手チョップを見舞い、百田が岩石落とし。親子の共演で9分22秒、百田が片エビ固めで勝利を奪取した。

 力は「技術も未熟で基本的な技しか使えませんが、どんな攻撃を食らっても向かっていこうという気持ちで臨みました。悔いのない試合ができました。(力道山に)少しでも近づけるように努力していきたい」と力強く話した。