ボクシングの亀田興毅、大毅両選手らの所属事務所「亀田プロモーション」が、外国人ボクサーと対戦した過去4試合の分配金が未払いなどとして、両選手の元所属先「協栄ボクシング」などに計約1億円を求める訴えを東京地裁に起こしていたことが15日、分かった。

 第1回口頭弁論が同日開かれ、協栄側は争う姿勢を示したとみられる。協栄側は「詳細は弁護士に任せており、裁判の場で真実を明らかにしていく」としている。

 亀田プロ側は、大毅が内藤大助(宮田ジム)と対戦し、反則を繰り返して敗れた2007年11月の世界タイトル戦に関しても、分配金の前提となる興行収支が明らかにされていないとして説明を求めている。

 訴状によると、亀田プロ側が未払いとしているのは、07年4月~同7月に東京、静岡、大阪の3会場で行われた4試合分。協栄側との契約で受け取る予定だった分配金計約9700万円の一部しか支払われず、協栄側に対する貸し付けも返済されていないとしている。