24日に東京・ディファ有明で開催予定だったプロボクシングの興行が、プロモートするグローバル協栄ジムの都合で前日23日に急きょキャンセルされた。前日計量を終えた段階での前代未聞のドタキャンに、選手や関係者は戸惑いを隠せなかった。

 WBC世界スーパーフライ級10位の中広大悟-タイ同級7位モンコルチャイなど計7試合が予定されていた。中広の所属する広島三栄ジムの新谷会長は「怒りを通り越してあぜんとしています」。計量を終えた直後に中止を知らされたという。2選手が出場予定だった角海老宝石ジムの鈴木会長も「一方的に中止と言われました。選手がかわいそう」と話した。

 過去に例のない不祥事に日本プロボクシング協会(JPBA)の大橋副会長は「あってはならないことです。プロモーターライセンスの規定を見直すべきかもしれない」と話した。グローバル協栄ジムに対してはライセンス停止など、厳しい処分が必至となった。