ついに小学生がK-1のリングに「参戦」!

 K-1を主催するFEGの谷川貞治イベントプロデューサー(EP=46)が29日、7月7日の「K-1

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 2008

 FINAL8」(日本武道館)で小学生同士のエキシビションマッチを行う意向を明らかにした。

 出場するのは今年の「全日本新空手K-4

 GP」小学3年生の部王者の中島玲くん(9=不動塾)同準優勝の北山雄大君(9=KSS健生館)同小学1年生の部王者の宇佐美正君(8=不動塾)同準優勝の林伶弥(れいや)君(8=聖武会館)の4人。いずれもボクシンググローブを付けて行う「新空手」の全国トップクラスの選手で、小学4年と小学2年同士の2試合が組まれる予定だ。これまでのK-1最年少記録は07年4月にデビューしたHIROYA(16=フリー)の15歳3カ月で、小学2年の宇佐美君と林君はその「記録」を一気に7歳も縮めることになる。

 ルールなどについて詳細は未定だが「新空手のルールにのっとった形になると思う」(谷川EP)。頭と顔を覆う防具をつけた状態で顔面パンチなし(蹴りは有効)、1回1分30秒のみといった形になりそうだ。さらにエキシビションという形で行うため、選手へのギャラも発生しない。昨年大みそかの「Dynamite!!」では、当時中学3年だった藤鬥嘩裟(15=藤ジム)の出場が、労働基準監督署への申請が間に合わずキャンセルされたこともあったが、関係者は「労働ではないために問題ないと認識している」と言う。

 谷川EPは今月中旬、高校生だけの大会「K-1甲子園」の開催を発表したばかり。今回の「K-1小学生」の意図について「格闘技界の底辺拡大と活性化のため」と話す。隆盛を極めた時代の再来へ、10歳にも満たない「チビッ子K-1ファイター」で巻き返しを図る考えだ。