<プロボクシング:東洋太平洋フライ級タイトルマッチ12回戦>◇16日◇東京・後楽園ホール

 王者・大久保雅史(27=青木)が3回50秒、負傷引き分けで同タイトルを初防衛した。日本同級1位の有富康人(28=松田)と対戦した大久保は3回、偶然のバッティングでひたい右側に裂傷を負い大量流血。試合続行不可能となった。大久保の通算成績は16戦13勝(4KO)2敗1分け。

 タイトル初防衛にも、大久保の表情はさえなかった。2回にひたい右側にあったニキビをつぶされ、3回にはそれが原因で傷口がY字型に裂け大量流血。1回、2回と「ペースがとれはじめていたのに…。消化不良です」と唇をかんだ。今後については傷の回復具合を見ながらとなるが「もう1度やりたい」と、有富との再戦を希望していた。