WBC世界フェザー級8位の粟生隆寛(24=帝拳)が「上野流」の右脳トレで、王座奪取を狙う。同級王者オスカー・ラリオス戦(10月16日、東京・代々木第1体育館)に備え27日、都内でスパーリングを開始。北京五輪で金メダルを獲得したソフトボールの日本代表エース上野由岐子と同様、利き手とは逆の左手で、はしを使用、直感力の働く右脳を強化していることを明かした。
粟生はボクシングではサウスポースタイルだが、日常生活では右利き。だが「利き手と逆の手を使うと右脳にいいらしいですから。昨日、長谷川さんとそばを食べた時も左で食べました」と真顔で明かした。今ははしを持つ時も、字を書く時も、携帯でメールを打つ時も左手だけを使っている。
先日、2日間3連投の熱投で金メダルを手にした上野のドキュメント番組を見た。右利きの上野が高校1年から左手ではしを使って、発想力の源の右脳を鍛えていることを知った。ボクシングも土壇場では、理論を超えた直感力が必要になる。プロ通算63勝で対日本人4戦全勝のラリオス相手では、なおさら重要になる。「試合まで左手を使い続けて右脳を鍛えて、瞬時に効果的なパンチを出せるようにしたい」。上野の金メダルに続き、右脳強化で世界の頂点に立つ。【田口潤】

