<プロボクシング:東洋太平洋ミドル級タイトルマッチ12回戦>◇6日◇東京・後楽園ホール
東洋太平洋ミドル級王者の佐藤幸治(27=帝拳)が鮮やかな逆転KO劇で4度目の防衛を飾った。日本王者の江口啓二(姫路木下)との国内頂上決戦で、開始約1分にダウンを食らったが、すぐに立ち上がって猛反撃。最後は左右の連打で1回1分52秒TKO勝利を収めた。佐藤は13戦全勝(12KO)。
わずか112秒に、ボクシングの魅力が凝縮されていた。全勝の東洋王者佐藤と14連勝中で5度防衛を誇る日本王者江口の日本人ミドル級最強決定戦。開始早々、試合が動いた。佐藤は江口の左強打を浴びダウンを喫したが冷静だった。立ち上がると「逆に力が抜けた」とすぐに反撃を開始。左右の連打で一気に形成逆転に成功すると1回1分52秒、レフェリーストップによるTKO勝利を飾った。
アマ13冠王の真骨頂だった。4年前のプロデビュー当時から本場米国での合宿では、世界ランカーと打ち合っても負けなかった。ついたあだ名は「モンスター」。そのパンチ力と勝負度胸が、この日の逆転KOにつながった。層の厚いミドル級で国内無敵を証明。帝拳ジムの本田会長は、今後の対戦候補に前WBA世界スーパーミドル級王者マンディンらを挙げた。4年前、あと1勝でアテネ五輪出場を逃した男が、プロで世界を射程圏内に入れた。

