かつて国際プロレスなどで活躍したプロレスラー剛竜馬さん(ごう・りゅうま、本名八木宏=やぎ・ひろし)が18日午前1時ごろ、敗血症のため神奈川県厚木市内の病院で死去した。53歳だった。東京都出身。通夜は18日に済ませており、告別式は19日午前9時から神奈川県厚木市船子1060の1、県央会館で行われる。

 剛さんは国際プロレス(現在は消滅)で72年にデビュー。国際と新日本の団体間抗争ではエースとして活躍し、79年10月には藤波辰爾からWWWF王座を奪った。破天荒なファイトスタイルから「プロレスバカ」の異名を取り、実力と端正な容姿を兼ね備えた人気選手だった。

 国際退団後は新日本、全日本などを渡り歩く一方、俳優としても活躍した。今年9月にはインディー団体のリングに上がっていたが、最近は肝硬変を患うなど、体調を崩し、13日から入院していたという。直接の死因は敗血症で、通夜に列席した関係者の中には「(剛さんは)手首を骨折しており、そこから細菌が入ったようだ」と話す人もいた。

 悲報を聞いたドラディションの藤波辰爾(55)はこの日、「選手仲間としてショック。三沢、橋本、ジャンボ(鶴田)と、同じ世代の選手がどんどん亡くなっていく。とにかくご冥福をお祈りしたい」と悲嘆に暮れた。

 新日本はこの日の館林大会で、テンカウントゴングを鳴らし、故人を追悼した。