元高校日本一のラガーマンが、毛利元就の末裔(まつえい)と激突する。吉田秀彦引退興行「ASTRA」(4月25日、東京・日本武道館)のカードが8日に発表され、高校ラグビーの名門・啓光学園(現常翔啓光学園)出身のファイター長倉立尚(25=吉田道場)が、毛利昭彦(34=毛利道場)と対戦することが決定した。都内で会見した長倉は「おやじがすごいから子供もすごいわけじゃない。末裔だから遠いし」と余裕の表情を浮かべた。

 長倉は8勝8KOの急成長株。高校3年時にはフランカーとして全国制覇し、立命大卒業後は1度就職したが、1カ月で辞表を提出。「やってみたいと思っていた」という格闘家になるため、08年2月に単身上京し、一般会員で吉田道場に入門。約2年で大舞台のチャンスを得た。長倉は「まさか吉田さんと一緒の大会に出られるとは思っていなかった。緊張を楽しみたい」と意欲満々だった。