<K-1
WORLD
MAX>◇5日◇東京・代々木第1体育館◇観衆9907人
MAX70キロ級日本王者の長島☆自演乙☆雄一郎(26=魁塾)が、初の8強進出を決めた。同級世界トーナメント1回戦で「殴り屋」アンドレ・ジダ(26=ブラジル)と激突。1回で敵パンチで右耳の鼓膜が破れるアクシデントに見舞われたが、パンチ力を信じて殴り合った。3回をフルに戦い、2-0の判定勝ち。昨年、外国人相手に2連敗中だったが、K-1舞台で初めて外国人の「壁」を乗り越えた。異色ファイターが今秋に開催予定の世界王者決定トーナメントで世界一を目指す。
開始10秒で右耳が聞こえなくなった。敵の左フックで鼓膜が破れたが、長島は引かない。指導を受ける大宮司トレーナーから「一発で倒せるパンチがある」と激励されると徹底的にパンチで攻めた。ジダと殴り合いに臨み、3回は敵も「かなり効いた」と認めるボディーブローもさく裂。昨年4月のクラウス戦、同10月のイェン戦はいずれも1回KO負け。「外国人に勝てない」という印象を一掃する判定勝ちで、自身初の8強入りを決めた。
恒例の入場時コスプレはアニメ映画「エヴァンゲリヲン」の使徒サキエルで登場した。勝利後、同アニメ主人公の碇シンジのセリフを引用し「『逃げちゃダメだ』と思った」と笑顔をみせた。オタクぶりが注目されるが、1年前からフィジカルトレに取り組み、筋肉のよろいを身につけた。コスプレを着用すると首回りや両肩がきつくなったが、強くなったことを実感できる。「これから自分がどんな選手になるか楽しみ」と発展途上のK-1戦士だ。
長島と同じく、クラウスや佐藤が8強入りした。昨年負けたクラウスへのリベンジ魂から「やるならクラウス」と燃えた。魔裟斗の引退翌年に日本王者となった長島がMAXの次代エースになりそうな予感だ。【藤中栄二】

