全日本が来年、米ハワイ大会開催へ本格交渉に入ったことが10日、分かった。都内の事務所でこの日、行われた会見で、太陽ケア(35)が諏訪魔(34)の持つ3冠ヘビー級王座に挑むことが発表された。ハワイ出身のケアは「取ったらハワイで防衛戦をやりたい」と熱望。内田雅之取締役は「実はそういう話があるんです。ケアの心に背中を押されました」と、交渉の事実を明かした。

 今年3月のサイパン大会では、同じポリネシア系民族のケア、曙(41=フリー)への歓声が特別に大きかったという。「これはビジネスになる」(内田取締役)と思っていた矢先、11月中旬にハワイのプロモーターから正式な打診があったという。既に来年のシリーズ日程は固まっており、その合間を縫って早ければ5~6月の開催を目指す。曙も「ケアが3冠を取って、僕を挑戦者に挙げてくれれば」と話しており、2人そろって凱旋(がいせん)の可能性もありそうだ。