日本のジム所属選手で100人目の世界王者になったWBO世界バンタム級王者の武居由樹(27=大橋)が王座奪取から一夜明けた7日、横浜市内の所属ジムで会見に臨み「世界王者は目標の1回目のゴール。ここからが次のスタートライン」と、王者から名王者への飛躍を誓った。

前日6日に東京ドームで王者ジェーソン・モロニー(33=オーストラリア)に初挑戦。8戦全勝(8KO)の強打と勢いが期待されたが、戦前の予想は歴戦の王者有利。本人も「どこかで1発当てて倒すイメージで、判定で勝てるとは想像していなかった」が、結果は初回から強打で圧倒して大差判定勝ちを収めた。

「試合が決まってから(の練習で)ワンツーがしっかり打てるようになった。それが成長。判定でもポイントが取れるボクシングができたと思う」と八重樫東トレーナー。武居も「試合が決まって集中したトレーニングができた。まだまだ成長できると思っている」と、モロニー戦で手応えと可能性を実感していた。

早ければ9月にも首都圏で予定される井上尚弥の次戦と同じ興行で、1位挑戦者との指名試合で初防衛戦に臨む可能性が高い。「内容的にまだまだ。これからもっと頑張って、もっと強いチャンピオンにならなければ。次の目標に向けて突っ走るだけ」。元K-1王者が、日本ボクシングの偉大な王者へと駆け上がる。【首藤正徳】

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