<プロボクシング:WBC女子世界スーパーフライ級タイトルマッチ10回戦>◇22日(日本時間23日)◇メキシコ・ネザ市サッカー競技場

 WBC女子世界スーパーフライ級タイトルマッチ10回戦は、挑戦者で同級1位の山口直子(32=白井・具志堅)が同王座の奪取に失敗した。

 8度目の防衛を狙う同級王者アナ・マリア・トーレス(30=メキシコ)に挑み、序盤は速いジャブを連発。3回途中にトーレスも鼻血を出した。しかし試合巧者の王者を追い詰められず、8回終盤にはワンツーからの連打でダウンを奪われてしまった。ジャッジも3人中2人が89-100、1人が91-97と、0-3の判定負けとなった。

 大差の判定負けとなったが、山口は「追い切れなかったのが悔しい。ただ自分もパンチを当てることができた。(試合)ビデオを客観的に見て、自分なりに分析したい」と収穫も口にした。またトーレスと接戦を展開した山口に対し、現地のボクシング関係者も絶賛していたという。