ボクシングのミニマム級で日本初の世界2団体統一王者となった井岡一翔(23=井岡)が「引っ張りだこ」になっている。29日、プロモーション担当者は「統一戦の効果は絶大。オファーが倍増しています」と明かした。20日に八重樫東(大橋)との激闘を制した爽やかで強き王者は、好感度がさらにアップ。ファッション誌の取材や、テレビや各種イベントへの出演依頼が殺到しているという。

 井岡はこの日、大阪市内の所属ジムでWBC王座の返上を発表した。保持するWBAベルトも、陣営はジム同僚で東洋太平洋ライトフライ級王者の宮崎亮(23)に挑ませる意向。井岡自身は目標の「4階級制覇」へ向けて、1階級上のWBAライトフライ級王者ゴンサレス(ニカラグア)に狙いを定める。7月中旬に練習再開する井岡は「統一王者になって返上できるのは幸せなこと。誰かに取られたわけじゃないので。ここは通過点。まだまだ自分の強さに納得していない」と力を込めた。