亀田が死んだふり?

 WBA世界バンタム級王座統一戦の調印式が2日、大阪市内のホテルで行われた。王者亀田興毅(26=亀田)は、大きなマスクで顔を覆い、得意のメンチもなし。暫定王者ウーゴ・ルイス(26=メキシコ)が自信たっぷりの表情を見せたのとは好対照だった。5度目の防衛戦と、最強対戦者といわれるルイスへのプレッシャーか。注目の一戦は明日、ゴングを迎える。

 調印式後の写真撮影で初めて顔を合わせた2人だが、亀田の表情は最後まで分からなかった。目以外の顔のほとんどを覆ったマスク。並んだルイスに、これまでたびたび相手をにらみつけて挑発してきた「メンチ」もなし。端正なマスクで、余裕の表情を漂わせるルイスとは対照的だった。

 会見でも、コートにマフラーをして登場したルイスの印象を聞かれ「日本は寒いからな。見た感じ硬いんちゃう。もっと落ち着いた方がいい」と、挑発したが、パンチ不足。逆に「亀田は顔がよく見えないけど、私が見た限り神経質になっている」とマスクをネタに切り返された。

 亀田のマスクについて亀田ジムの木村マネジャーは「風邪じゃありませんよ。調印式でもマスクは珍しいことではありません」と体調もマスクも問題ないことを強調した。しかし、今回のルイス戦が決まってから、亀田はこれまで以上に慎重になっている。事前に大阪入りをして試合のPR活動も行わず、海外から呼び寄せたスパーリングパートナーとの練習も非公開。この日は、ルイスに表情を読み取らせないようにしているようだった。

 KOについて聞かれた両者のコメントも対照的だ。亀田は「1回で倒せたらそれにこしたことはないけど、12回36分集中して全ラウンドでいいイメージで戦いたい」と慎重。一方のルイスは「最初から前に出て戦いを挑むのがボクのスタイル。今回も例外ではない。確率は言えないが100%、KOのチャンスを狙っていく」と自信満々だった。【桝田朗】