<プロボクシング:10回戦>◇6日◇東京・後楽園ホール

 元WBA世界スーパーバンタム級王者・下田昭文(28=帝拳)は、元東洋太平洋同級王者ロリ・ガスカ(23=フィリピン)との10回戦で引き分けた。

 元世界王者の下田が苦戦を強いられた。元東洋王者ガスカの突進を得意の左ストレートで止められず、5回には偶然のバッティングで左目上をカット。何とか左拳を打ち込んだが、競り合いの展開を変えられなかった。下田は「左が良くなくて考えてしまった。それが原因かな」と表情を曇らせた。11年7月、米国での初防衛戦に敗れた後、下田は4連勝していた。