WBC世界バンタム級王者・山中慎介(30=帝拳)の5度目の防衛戦(11月10日、東京・両国国技館)で、多角的に視聴できる新中継システムが導入される。テレビとウェブを連動させた26時間無料放送イベント「TOUCH!WOWOW」の会見は7日、都内のホテルで開催された。同イベント内の中継となる山中V5戦は、視聴者がカメラアングルを自由に選べるマルチアングル配信が行われるという。

 今回はスマートフォン、タブレット、PCで視聴可能なWOWOWメンバーズオンデマンドでの試みとなる。正面からズーム、各コーナーや天井など4~5台の特別カメラの映像を自由に選び、迫力あるシーンを楽しめる。WOWOWの大村和幸プロデューサーは「さまざまな位置からフィニッシュパンチをみてほしいですね」と強調した。

 会見に登場した山中は「天井カメラは海外ボクシング中継でもみられる映像で格好いい。自分で自分の映像がみたいぐらい。良いKOシーンになればうれしい。4回KOぐらいで倒せれば」と、同級8位アルベルト・ゲバラ(23=メキシコ)とのV5戦へ、気持ちを高揚させていた。【藤中栄二】