脱サラボクサーが世界挑戦の夢をつかんだ。12月31日に大阪ボディメーカーコロシアムで行われるIBF世界ミニマム級王座決定戦で対戦する、前王者で同級3位の高山勝成(31=仲里)と、同級日本王者で同6位大平剛(30=花形)が25日、東京・渋谷のトータルワークアウトで会見した。

 30歳で初の世界戦を迎えた大平は、法大在学中の20歳でボクシングを始め、卒業後にカネボウ化粧品に就職。ボクシングへの思いを断ち切れず1年半で会社を辞めた。「働くのはボクシングをやめてからでいい」とプロの世界に飛び込んだが、最初の目標はプロテスト合格。1つずつ小さな目標をクリアしながら日本王者となり、世界挑戦にたどりついた。

 「自分は凡人。努力でここまできた。一生に1度しかないぐらいのチャンスを、しっかりものにしたい」と、大平は世界王座奪取へ意気込んだ。