WBA世界フライ級1位の亀田興毅(21=亀田)が3日、WBA同級王者の坂田健史(28)への挑戦も視野に入れていることを明かした。亀田は年内の2階級制覇を目指し、7月にWBC同級王者の内藤大助(34)に対戦を要求。一方で、内藤との対戦交渉が決裂した場合に備え、離脱した協栄ジム時代に同門だった坂田との対戦を選択肢に残したとみられる。この日、亀田は海外2戦目を終え、メキシコから帰国した。
1度はターゲットから外れた男の名前が再び浮上してきた。この日、メキシコから帰国した亀田は「(内藤と坂田)どちらでもいいよ。オレはどちらでも対応できるように準備するだけ」と話した。亀田ジムの五十嵐会長も「まだ、どちらの王者に挑戦するか分かりません。両方(の王座)狙える立場にいますし、交渉次第です」と坂田挑戦の可能性を否定しなかった。
内藤戦に向けた交渉の駆け引きの面も大きい。因縁の内藤戦ともなれば、ファイトマネーなど、巨額の金銭が動く。亀田が「オレが交渉するわけではない」と話す通り、本人の一存だけで試合は組めない。スポンサー、中継局TBSなど、さまざまな思惑も絡む。交渉決裂の可能性もあるだけに、内藤戦だけでなく、坂田戦の選択肢も残したかったようだ。
亀田は7月の内藤戦後のリングに乱入。大観衆の前で挑戦を直訴した。敗れた次男大毅の敵討ちの気持ちもある。本線は内藤挑戦で変わりはない。だが、一方で、元同門の坂田とも因縁は残っている。内藤戦の乱入後、前所属協栄ジムの金平会長からは「坂田から逃げた」と挑発された。決着をつけたいとの気持ちは決して消えていない。
「とにかくオレは今年中に(フライ級の)ベルトを巻かしてもらう。楽しみに待っていてください」。年内2階級制覇の目標は変わらない。既定路線の内藤か、坂田挑戦か。良くも悪くも注目度の高い亀田だけに、挑戦者が王者を選ぶ形の「逆転現象」が起きている。

