川嶋チャンス!!ムニョス減量苦で死角が…※画像クリックで拡大表示
元WBC世界スーパーフライ級王者の川嶋勝重(33=大橋)に「神風」が吹いた。14日のWBA同級王者アレクサンデル・ムニョス(28=ベネズエラ)戦の調印式と計量が、13日都内で行われた。ムニョスは減量苦から調印式に約20分も遅刻。計量こそパスしたものの、イライラは隠せず、陣営内で内輪もめまで起こした。最後の世界挑戦となる川嶋は、対日本人6戦全勝王者のスキを突き、王座返り咲きを狙う。
思わぬ「敵失」だった。計量前の調印式に、王者ムニョスは定刻をすぎても現れなかった。会場がざわめく中、約20分遅れで登場。ジャージーに肩からタオルを掛けたままの姿だった。体重を落とすため、宿泊先の都内ホテルで朝から体を動かし続けてきたという。その後の計量は全裸になってリミットの52・1キロでパスも、減量苦と調整不足の影響は明らかだった。
(1)心理的ダメージ
遅刻した調印式では平常心を失った。突然、王者用の赤のグローブから挑戦者用の青のグローブへの変更を要求。規則のため却下されると「青が好きだから」と不満の表情を浮かべた。
(2)肉体的ダメージ
計量ギリギリまで体重を落としていたこともあり、脱水症状を起こす。体温は38度5分、脈拍も109まで上昇。羽生ドクターは「減量の影響でしょう」と説明した。
(3)仲間割れ
計量後もイライラは収まらない。我慢してきた飲み水を用意しなかったフィジカルトレーナーに激怒。怒りが消えないまま、会場を後にした。
川嶋の師匠・大橋会長は「神風が吹いてきたかも」とニヤリと笑みを見せた。対日本人6戦全勝で、8割以上のKO率を誇る王者の異変。川嶋もリスクを承知で積極果敢に王者に立ち向かう決意だ。05年8月に鹿児島・知覧町(現南九州市)の特攻平和会館を訪れている。平和の尊さをかみしめた当時を思い出し「特攻隊員の恐怖心を思えば、自分の方が楽」と覚悟を決めた。
過去2度の引退騒動を起こした。後がないことは自分が一番分かっている。「(ラストチャンスのつもりで)すべてを出し切りたい。王者の強打より先にパンチを当て、KOする」。「敵失」による「神風」に乗って、05年7月以来の王座返り咲きを果たす。[2008年1月14日8時33分
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