名古屋場所を最後に現役を引退した大島親方(元関脇旭天鵬)と西岩親方(元関脇若の里)が9日、東京・両国国技館で行われた防災訓練で「親方初仕事」をこなした。

 まず、集合場所で日本相撲協会の紺色ジャンパーを着込んだ2人は「似合う?」と笑顔で口をそろえた。92年春場所初土俵の同期で、引退も同時期になった2人は、親方初仕事も一緒。大島親方が「オレはやめてもう1カ月」と言えば、西岩親方が「オレはまだ1週間」。さらに大島親方が「新弟子ですから」と言えば、西岩親方が「オレはド新弟子だから」と返すなど、新たなスタートに笑みをこぼした。

 西岩親方は、同じ青森出身で同学年の振分親方(元小結高見盛)にも「指導してもらいますよ」とあいさつ。すると振分親方は「やりづらいな」と苦笑いを浮かべていた。