大相撲で横綱昇進後、初めての優勝を飾った鶴竜(30=井筒)が27日夜、NHKのサンデースポーツに生出演し「やっとホッとしました」と喜びを語った。

 本割で負けたときは「まさか、こんなに相手(照ノ富士)が動けると思っていなかった。結果、負けてしまったので、とにかく集中して『もう一番あるんだから』と落ち着かせました」と振り返った。

 昇進9場所目でつかんだ初優勝。重圧について「(横綱に)なった後になかなか成績が残せず、優勝できなくて、肩を痛めて、すごく苦しくて大変だった。その中でいろんなことを勉強できて、また自分が強くなれる、元気になれると確信持てたので、ここまで頑張ってきたのかなと思います」と振り返った。

 14日目の大関稀勢の里戦では、立ち合いで2度変化し、ブーイングや罵声を浴びた。その場面を振り返り「今終わったから正直に話しますが、言い訳にも聞こえるかもしれないですが、正直言って、まだ肩が治ってなくて受け止められる自信がなかった。だけど、何とか勝ちたい。ここしかないという気持ちもありました。だから、ああいう結果になったと思います」と真意を明かした。

 「横綱になって、長い、暗いトンネルから抜け出したと思います。これからもっと自信を持って、自分の相撲を取り続けて、まだまだこれから頑張っていきたい」と話した。