安美錦(37=伊勢ケ浜)が日本相撲協会に「左アキレス腱(けん)断裂のため5月場所の休場を要する」との診断書を提出して休場した。2日目の栃ノ心戦で負傷。都内の病院で精密検査を行い、ほぼ完全断裂であることが判明。夕方に手術を終え、1週間ほどで退院する予定という。

 安美錦は両膝に爆弾を抱えながら、今でも幕内上位の常連。だがアキレス腱の負傷は初めてだ。一般的に保存療法よりも手術のほうが完治は早いが、それでも3カ月~半年ほどかかる。名古屋場所も全休なら関取から陥落する可能性もあるが、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「状態を見ながらリハビリを続けることになる。(安美錦も)少しでも場所に出たい思いはある。復帰に向けて努力していく」と再起を期した。