大関稀勢の里(29=田子ノ浦)が横綱日馬富士(32=伊勢ケ浜)を押し出し、13勝目を挙げた。

 二所ノ関審判部長(元大関若嶋津)は、稀勢の里の横綱昇進問題について「大きいよね今日の一番は。ただ、優勝しなきゃね。優勝が第一条件だね」と見通しを示した。「来場所は綱とりの場所か?」という質問には「そうだね」と明確に答えた。

 今場所は当初、稀勢の里が14勝以上など高いレベルでの優勝なら、横綱昇進への道が開けることを示していた。今場所は優勝を逃したが、2場所連続で13勝をマーク。二所ノ関審判部長は「安定している。横綱にしかまけていない。とにかく優勝だね」と示した。現時点では名古屋場所(7月10日初日、愛知県体育館)での星数に関係なく、優勝さえすれば横綱に昇進させてもいい可能性を示した。