2横綱3大関を倒すなど前半を大いに盛り上げた東前頭筆頭の隠岐の海(31=八角)は、初めての殊勲賞に「うれしいですね。殊勲賞は横綱を倒して勝ち越すというイメージ。横綱を倒すって、なかなかできないですからね。いい経験になりました」と喜んだ。

 この日は東前頭6枚目の千代の国(26=九重)を押し出して9勝目を挙げた。勝ち越すまでには時間がかかったが、14日目で決めたことで「だいぶ気が楽になった」という。

 九州場所(11月13日初日、福岡国際センター)では、途中休場した昨年春場所以来の関脇復帰が確実で「あのときは連敗、連敗で、稽古場でケガをした。いい経験になっている。生かさなきゃ、無駄になっちゃう。最後まで取り切りたい。しっかり体を調整して頑張りたい」と誓った。