西十両12枚目の小柳(23=時津風)が、新十両優勝に近づいた。

 2敗だった西十両11枚目の青狼(28=錣山)を寄り切り。単独首位から引きずり下ろすとともに、自らも3敗で並んだ。十両優勝の行方は千秋楽勝負となり、小柳は西十両2枚目の千代皇(25=九重)と対戦。青狼と西十両3枚目の佐藤(20=貴乃花)が3敗同士で対戦するため、小柳が新十両優勝を果たすためには、本割と決定戦で勝つ必要がある。「楽しみはあります。明日の一番に集中して、自分のできることをしっかりやった上で結果がついてくれば、最高だと思う」と気持ちを高ぶらせた。

 青狼との一番では「技」が光った。突き放せずに右四つとなったが、体を寄せると、左を巻き替えてもろ差しとなった。「あのまま(右四つで)攻めていたら出し投げを食らっていた。ああいう相撲で勝てたのは自信になる」と喜んだ。

 15日間は初めてだったが「体も心も、すごくいい感じで来ている。今は土俵に上がりたくてしょうがない。明日で終わるのはさみしいですね。15日間があっという間に過ぎちゃう」と笑った。