大相撲の芝田山親方(元横綱大乃国)が5日、東京・中央区の銀座蔦谷書店で、「日本相撲史」の復刊を記念したトークショーに参加した。

 「日本相撲史」は、古代から大正までの相撲の歴史が記された本で、大正時代までの番付表や錦絵などが掲載されている。上・下の2巻セットで、重さは合わせて7キロと分厚く、読み応えのあるものとなっているという。

 しかし芝田山親方は「私はこの本は初めて見た。ソフトクリームとかパフェとかを食べながらこの本の話を聞きたいね」と“スイーツ親方”の顔をのぞかせて、観覧者の笑いを誘った。

 芝田山親方の現役時代の話で会場は盛り上がっていたが、話題は目前と迫った秋場所(9月10日初日、東京・両国国技館)に。司会者から注目の力士を問われると「横綱、大関というよりは三役かな。玉鷲とか、元大関の琴奨菊とか。若手で言うと、北勝富士とか阿武咲とか。若々しい力士が上位を揺るがすのに期待したいね。後は、あれだけ強い白鵬を誰がめったうちに出来るか。それも楽しみだね」。ケガで苦しむ4横綱と、かど番の2大関を尻目に、三役陣と上位の若手力士らが奮闘すると予想した。