勢が右うわまぶたがどす黒く腫れ上がった顔で土俵に上がり、石浦を押し出し、11勝目を挙げた。

 「昨日の取組(千代の国戦)です。どこでやったかは分かりませんが、帰りのタクシーでデコ(額)のあたりが『ありゃ?』と…」。右目がほぼ見えない状態で、鶴竜の黒星を条件に、勝てば千秋楽で逆転Vの可能性が残る一番を制した。「ものは考えよう。見えないから、開き直って勝てたんですよ」と話していた。